2024.09.01 オフィスレイアウト オフィスづくりのコンセプトとは？進め方のポイントをご紹介

オフィスを新しく建てる際には、数千万円から数億円に及ぶ費用がかかります。また、オフィスのリニューアルや移転でも、数百万円から数千万円のコストが発生します。そのため、オフィスの新築や移転、リニューアルは企業にとって数年に一度の大きなイベントと言えるでしょう。

経営者としては、投資に見合う成果を得たいと考えるのは当然であり、社員も新しいオフィスに期待を寄せています。しかし、多くのオフィスプロジェクトでは、次のような課題が生じます。

〈経営者の視点〉
・新オフィスへの思いを伝えても、期待通りのプランが出てこない
・提案されたプランでは、投資対効果が得られるとは思えない

〈社員の視点〉
・新しいオフィスのプランを何度も業者と練り直しても、最終的に経営者に却下される
・予算や期限、スペースの制約から、経営者の要望を実現するのが困難に思える

結果として、期限が迫る中、妥協したプランでオフィスを決定してしまうケースも少なくありません。こうした問題は、「オフィスのコンセプト」をしっかりと決めることで解消可能です。今回は、経営者と社員の両者にとって理想的なオフィスを実現するためのコンセプト設定の方法を解説します。オフィス新築や移転、リニューアルに関わる方にとって必見の内容です。

①オフィスづくりのコンセプトとは？

オフィスづくりのコンセプトとは、オフィスで達成したい目標や企業の理念・想いをどのようにオフィスに反映させるか、またどのような働き方を実現するかを明確にした、一貫した方針です。コンセプトを設定することで、以下のようなメリットがあります。

1. 優先順位が明確になり、意思決定の指針となる
2. 実現したいオフィスのビジョンを具体的に共有できる
3. 達成できた状態をイメージしやすく、プロジェクトの進行がスムーズになる

コンセプトがあることで、経営者や推進責任者が目指すオフィスのビジョンを社員全員に伝えやすくなり、また予算やスペースの制約がある場合でも、コンセプトに基づいて合理的に選択することが可能です。その結果、オフィスづくりが円滑に進み、全員の納得度も向上します。

②オフィスづくりのコンセプト事例

オフィスづくりのコンセプトは、会社の経営課題や企業文化、目指す方向性により異なります。以下に、いくつかの事例を紹介します。

• コミュニケーションが活発になるカフェ風オフィス
• 部門間の連携を促進するコラボレーションオフィス
• 出社したくなるリビング風オフィス
• アイデアが湧きやすいリフレッシュ＆リラックス空間
• イノベーションが生まれるアウトドア風オフィス

自社に最適なコンセプトを、プロジェクトチームで検討してみてはいかがでしょうか。

③オフィスづくりのコンセプトの作り方

オフィスづくりのコンセプトは、以下のステップで決めていきます。

1. モデルオフィスを視察する
2. 自社の現状を把握する
3. 経営者がトップビジョンを伝える
4. 新オフィスのアイデアを出し合い、優先度を決める
5. コンセプトに落とし込む

詳細を説明します。

1）モデルオフィスを視察する

他社のオフィスを実際に見ることで、取り入れたいデザインや空間のアイデアが見つかります。当社では、モデルオフィスの視察もサポートしていますので、お気軽にご相談ください。

2）現状を把握する

社員全員を対象にアンケートを実施するなどして、現在のオフィスや働き方の課題、新オフィスに期待することを把握します。当社では、全社員アンケートの実施をサポートしています。

3）トップビジョンを伝える

新オフィスは数十年にわたり利用されるため、中長期的な視点で計画を立てる必要があります。経営者や経営幹部が未来の会社のビジョンを伝えることで、方向性がズレないオフィス計画を進めることができます。

4）新オフィスのアイデアを出し合い、特に実現したいことを決める

プロジェクトメンバーでアイデアを出し合い、特に実現したいアイデアを優先的に検討します。

5）コンセプトに落とし込む

選ばれたアイデアを基に、シンプルで伝わりやすく、実現可能なコンセプトを作成します。

今回は、オフィスづくりのコンセプトの重要性とその作り方について解説しました。コンセプトを明確にした上で専門業者に依頼することで、理想のオフィスを実現しやすくなります。
オフィスづくりの際はコンセプト設定から始めてみてはいかがでしょうか？

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