会議室の間仕切り｜用途に合わせた最適な種類を選ぶ
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会議室を新たに設ける、あるいは既存のレイアウトを見直す際に「どの間仕切りを導入すべきか」と迷われる方は少なくありません。会議室の用途は多様で、防音性を求めるのか、開放的な雰囲気を優先するのかによって最適な仕様は異なります。
今回は、会議室によく使われる間仕切りの種類と特徴、さらに用途別の選び方について解説します。
会議室で利用される主な間仕切りと特徴
固定式パネルパーテーション
一般的に広く採用されるタイプで、コストを抑えつつ設置できるのが特長です。素材によって性能に違いがあります。
◆スチールパーテーション
内部に石膏ボードを組み込み、高い遮音性と防火性を持ちます。役員会議室や静粛性が求められる空間に適しています。
◆アルミパーテーション
軽量で工期も短く、コスト効率が高いのが利点です。打ち合わせブースや簡易的な応接スペースで多く用いられますが、遮音性はスチールほどではありません。
可動式スライディングウォール
天井レールに沿ってパネルをスライドさせる仕組みで、使わないときは折りたたんで収納できます。オープンスペースを会議室へ素早く切り替えることが可能で、遮音タイプを選べばプライバシーも確保できます。
ガラスパーテーション
透明感があり、明るさやデザイン性を重視する空間におすすめです。来客スペースやショールームに多く採用され、ブラインドを内蔵した仕様なら必要に応じて視線を遮ることもできます。
造作壁（LGS＋石膏ボード）
軽量鉄骨に石膏ボードを張り仕上げるため、遮音性・耐久性・防火性のいずれも優れています。恒久的な会議室や機密性の高い打ち合わせに最適で、防音ドアと組み合わせるとさらに静かな環境を実現できます。
目的別に見る間仕切りの選び方
重要な商談やWeb会議に使用する場合
スチールパーテーションや造作壁がおすすめです。音漏れ防止に加え、必要に応じて吸音材を取り入れると安心です。
社内研修や多目的スペースとして使う場合
スライディングウォールがおすすめです。利用状況に応じて仕切りの有無を切り替えられるため、柔軟な運用が可能です。
簡易的な打ち合わせスペース
アルミパーテーションが有効です。デザインバリエーションも豊富で、短期間での設置が可能です。
開放感を維持しつつ視線を遮りたい場合
ガラスパーテーションに内蔵ブラインドを組み合わせると便利です。状況に合わせて透過性を調整できます。
間仕切り選定で注意すべきポイント
法規制の確認を行う
消防法や建築基準法により、採光や換気面積が不足するケースでは設置が制限されることがあります。特に造作壁や天井までのパネルを導入する際は避難経路の確保に注意が必要です。
将来のレイアウト変更を想定する
長期的にレイアウト変更の可能性がある場合は、可動式やモジュール型の間仕切りを選ぶと後々の改修が容易です。
遮音性能を確認する
「仕切れば音は漏れない」と考えがちですが、アルミやガラスは遮音効果が弱いため注意が必要です。重要な会議には造作壁やスチール＋防音ドアを組み合わせる方が安心です。
見た目だけで判断しない
デザイン性の高いガラスや木目調パネルは印象は良いですが、汚れや傷が目立ちやすく清掃が大変になることもあります。実用性やメンテナンス性も踏まえて検討することが重要です。
まとめ
会議室の間仕切りは、単に空間を分けるだけでなく、業務の効率性や快適性、機密保持に直結します。目的に応じて適切な間仕切りを選ぶことで、働きやすい環境を実現できます。施工を検討する際には、法規制や将来の使い方も視野に入れて計画することが大切です。
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