ランマ部分からの音漏れが気になるときは
こんにちは。中央区、千代田区を中心に、
東京都内のオフィス内装工事のお手伝いをしている東京オフィス内装工事.comです。
今回は、渋谷区のお客様よりクリニックの診療室からの音漏れ軽減工事のご依頼をいただきました。
ご依頼いただいた音漏れ軽減工事についてご紹介いたします。
診療室でのプレイベートな会話情報の音漏れが気になるので、漏れないようにできないかとのご依頼でした。
ランマオープン部分に簡易脱着可能な吸音遮音パネルを設置し、音漏れが軽減できるようにしました。
吸音遮音パネルについては、1日作業で設置可能だったので、休院日に設置作業を実施しました。
脱着可能なパネルの為、構造体とみなされないので、消防法には抵触はしない形です。
※消防署所轄ごとに見解が異なる場合がある為、心配な場合は担当所轄消防署の予防課にて
相談されることをお勧めいたします。
吸音パネルの素材はフェルト材ですが、
本当に吸音できるのかというようなお声も頂いたりします。
簡単にフェルト材の説明をしたいと思います。
吸音材 フェルト材の吸音性について
フェルト材は多孔質材料の一種であり、素材の内部にある無数の微細な隙間が音のエネルギーを
熱エネルギーに変換することで吸音します。
特に人の話し声やテレビの音などの中高音域の吸音に効果を発揮する特性があります。
吸音のメカニズム
フェルトの繊維が絡み合った構造が、以下のように音を吸収します。
①音の侵入: 音波がフェルトの表面に到達すると、内部の隙間に入り込みます。
②摩擦と粘性抵抗: 音波はフェルト内部で空気の分子を振動させますが、このとき繊維との摩擦や粘性抵抗が生じます。
③エネルギー変換: 音波の持つ運動エネルギーは、摩擦によって熱エネルギーへと変換され、徐々に減衰していきます。
吸音性に影響する要素
フェルトの吸音性は、密度、厚さ、設置方法など、いくつかの要素によって変化します。
厚さ: 厚みがあるほど、音波が内部を通過する距離が長くなり、摩擦によるエネルギー変換が促進されるため、
吸音効果が高まります。
密度: 密度が高いほど、繊維間の隙間が細かくなり、音波に対する抵抗が大きくなるため、
吸音性が向上します。
設置方法: 壁に直接貼るだけでなく、壁との間に空気層を設けることで、音波の振動速度が大きい場所で効率的に吸音できます。
→今回診療室に設置した吸音パネルは室内側と室外通路側の両面に設置し空気層を設けてより効果的な設置をしております。


フェルト吸音材のメリット
中高音域の吸音に優れる: 反響音や生活騒音の低減に効果的です。
①汎用性が高い:壁面や床だけでなく、パーテーションや天井パネルとしても利用できます。
②デザイン性が高い:多様な色やデザインの製品があり、インテリアの一部としても活用できます。
③環境にやさしい: PETボトルを再利用した再生ポリエステル製の製品は、環境負荷の低減に貢献します。
フェルト吸音材のデメリット
①低音域への効果は限定的: 低周波音の吸音には不向きで、重低音などの対策には、
より密度の高い遮音材との組み合わせが必要になります。
→ 今回設置した吸音パネルは、裏面に遮音シートを張り込み、重低音の軽減効果にも対応しました。
②吸水性: 水分を含むと吸音性能が低下したり、カビの原因になったりするため、湿気の多い場所での使用には注意が必要です。
主な活用方法
壁面: 室内の壁に貼ることで、部屋の反響を抑え、音環境を改善します。
フェルトと遮音材の違い
吸音材であるフェルトは、音を吸収して室内の反響を抑える役割を果たしますが、
音を跳ね返すことで隣室への音漏れを防ぐ「遮音材」とは異なります。
フェルトボードの中には、今回の診療室の工事に使用をしたような吸音と遮音の
両方の効果を持つ複合製品も存在します。
重低音や隣室への音漏れを軽減する場合は、吸音材と遮音材を組み合わせて使うことが推奨されます。
吸音遮音パネルの工事で気になる場合にはまずはお声掛けやご相談を頂ければと思います。
東京オフィス内装工事.comは東京都内の音漏れ軽減工事を行っています。
東京都内の配線整理工事のご相談は、東京オフィス内装工事.comにお任せください。
音漏れ軽減工事についての詳細は下記をご覧ください。


ご対応エリア AREA

東京都中央区、東京都千代田区
※その他のエリアの工事はご相談ください。